誕生日に、缶を開けた日
缶の話の続きを書きます。町のクリーニング店で受付のパートをしている、秀子です。
誕生日に缶を開けてから、あの割り算を、頭の中で何度もやり直しています。
生活費は、家計簿の1か月分の合計です。缶の中身を生活費で割ったのは、26年で今年がはじめてでした。
26年分が、7か月分。1年ためた分は、生活費のひと月分にも届きません。
「へそくりがあるから、
いざという時は大丈夫」
封筒を1枚ずつ数えるたびに、ずっとそう思ってきたんです。
毎月の生活費も、パート代の額も、1年に缶へ入れられる額も。どれも、私の力ではすぐには変えられないものばかりです。
家計簿の後ろのページに、
書き出したこと
封筒を缶に戻して、家計簿の後ろのページに、入ってくるお金と出ていくお金を、全部書き出したんです。
- 入ってくるお金
- 夫の給料(62歳・会社員)
- 私のパート代(クリーニング店の受付・週4日)
- 缶の中のお金
- へそくり 182万円(26年分。1年におよそ7万円)
- 出ていくお金
- 家計簿の1か月の生活費 約26万円
ペンを置いて、缶のふたを閉めました。封筒は、来年の誕生日にも1枚ずつ数えます。そのたびに、割り算の答えを思い出すはずです。
へそくりがあるから、いざという時は大丈夫。そう信じきっていたことを、今はとても後悔しています。
だからブログの最後に、「今のうちに一度、これからのお金を見直そう」と書きました。
このページでは、その続きを書かせてください。
割り算の答えを、見直して
書き出したものを何度見直しても、「出ていくお金」の欄には、削れるものがありませんでした。家計簿の生活費は、もう毎月やりくりしてきた額だからです。
残るのは、「入ってくるお金」の欄です。
でも、そこに並ぶのは、どれも額が決まっているお金。
夫の給料は、会社が決める額。
私のパート代は、時給と週4日で決まる。
缶の封筒は、使えば減っていくだけ。
缶の中身が何か月分か分かっても、自分の手で増やせるお金が、ひとつもなかったんです。
来年の10月にも、私は缶を開けます。
あなたの家の「いざという時」は、
どのお金から出ますか
ここまで読んで、「うちは、へそくりなんてないから」と思った方もいると思います。
へそくりでなくても、「これがあるから大丈夫」と思っている貯えは、どの家にもあると思います。
そのうえで、少しだけ、ご自分の家の「入ってくるお金」を、思い浮かべてみてください。
- お勤めやパートのお給料(決めるのは、会社や時給と働ける日数)
- 年金(額を決めるのは、国)
- 貯金やへそくり(使えば、減っていくだけ)
この中に、自分の手で増やせるお金は、何本ありましたか。
私の家は、0本でした。
貯えは、何か月分あっても、使えば減っていきます。入ってくるお金は、誰かが決めた額のまま。
0本だった方は、誕生日に缶を開けた日の私と同じです。
私も、缶の中身を生活費で割るまでは、「へそくりがあるから、いざという時は大丈夫」と思っていました。
「私には無理」
そう決めていた理由
割り算をしたあと、先月の姉の電話を思い出しました。
「あんた、へそくり
貯めてるんでしょ。いいわね」
あのとき私は、まあね、いざという時のためにね、と笑っていました。その「いざという時」が何か月分なのか、一度も数えたことがなかったんです。
それでも、「じゃあ、私が増やそう」とは思えませんでした。収入を増やすなんて、私の暮らしには出てこない言葉です。
その夜、家計簿の後ろのページの、まだ空いているところに、「私には無理」と思う理由を書いてみました。
- 家計簿の後ろのページに書いたこと
- パートと家のことで、一日が終わる
- お金のことは、缶に入れることしか知らない
- 59から新しいことを覚えるのは、もう遅い
- へそくりがあるのに、欲張ることはない
書き終えてから、ひとつずつ、横に印をつけてみたんです。
「やってみて、だめだったこと」か、「やったことがないこと」か。
印は、全部「やったことがない」の方につきました。
- パートと家のことで、一日が終わるやったことがない
- お金のことは、缶に入れることしか知らないやったことがない
- 59から新しいことを覚えるのは、もう遅いやったことがない
- へそくりがあるのに、欲張ることはないやったことがない
「無理」だったのではなく、
「やったことがない」
だけでした。
入ってくるお金の欄が0本のままだったのは、増やす方法がなかったからではありません。私が先に「無理」の欄に入れて、見ないようにしていたからでした。
今こうしてブログを書いていることも、あの夜の私なら、迷わずその欄に入れていたはずです。
もしよければ、あなたが「私には無理」と思う理由も、書き出してみてください。そのうち、やってみてだめだったものは、いくつありますか。
もし、入ってくるお金が
もう一本あったら
それから、家計簿の後ろのページの続きに、これからの5回の誕生日を、2通りに書いてみました。
- 缶を数えるたびに、何か月分かを割り算する
- いざという時が来たら、缶の封筒を減らしていくしかない
- 姉の「いいわね」に、笑ってうなずくだけ
- 誕生日に缶を開けるのが、楽しみではなくなる
- 誕生日に缶を開けるのが、また楽しみになる
- 缶の封筒を、減らさずに続けられる
- 姉の「いいわね」に、本当に「まあね」と言える
- 「いざという時」が何か月分か数えても、慌てずにすむ
どちらも、同じ私の5回の誕生日です。
違うのは、入ってくるお金の欄に、自分の手で増やせる一本があるかどうかだけ。
大きな額でなくていい。缶の封筒を減らさなくても、暮らしの全部は揺れない一本。
そう考えたら、「収入を増やす」は若い人ががんばる話ではなく、26年続けてきたへそくりを、これからも続ける話になりました。
もしよければ、ご自分の家のこれからも、2通りに思い浮かべてみてください。
ただ、その一本をどう作ればいいのか。私には、見当もつきませんでした。
調べ始めると、目に入るのは「スマホだけで月◯万円」「年金にもう一本の収入を」といった話ばかり。缶の中身を生活費で割ったあとだと、どれも本当のことに見えてしまうものです。
そんなとき、このブログを運営している赤原さんから、そういう話の裏側を教わりました。
もし、私の話に少しでも
共感してくださったなら
考えておいてほしいことを、4つ書いておきます。赤原さんから教わったことです。
うまい話に、すぐ飛びつかない
「案件を保証します」というスクールや、「高い商品を人に紹介すれば、報酬がもらえる」という話。それがなぜ危ないのかを教わってから、うまい話を見ても、まず「これは誰が得をする話なのか」を考えるようになりました。
26年かけて缶にためてきた私が、だまされるわけにはいきません。少なくとも、焦って誰かの話に乗ってしまうことは、もうないと思います。
「稼ぐ」ではなく「守る」ためのお金
収入を足すといっても、50代から会社を作るわけでも、大きな事業を始めるわけでもありません。
私が考えているのは、大金持ちになることではなく、夫婦の暮らしと、26年続けてきたへそくりという、ささやかな幸せを守る力を、今のうちに持っておくこと。
大金持ちにならなくていい。そう考えたら、現実的な話に感じられました。
誰かと競うものではない
「そもそも、誰かと競うものでもない」とも言われました。
私はもうすぐ高齢者です。若い人たちと同じように、夢や希望を語って、キラキラしながらガンガン勝負する。そんなことは無理だと思っていました。
でも、それも必要ないと言われたんです。
お金の「性格」を書き出す
夫の給料と、私のパート代。入ってくるお金を書き出したら、その横に、そのお金を得るために何を差し出しているのかを書いてみてください。
自分がお金を得るために、何を費やしているのか。それをはっきり知ることが大事だと言われました。
実際に私も、この内容を理解して、一つひとつ、自分を守るためのお金づくりができてきた感じがしています。今は、このブログの運営も含めて、できるようになりました。
ここまでの話を踏まえて、具体的にどう動けばいいのか。その具体例も、赤原さんが無料で公開してくれています。
赤原さんの話は、
無料のメールで
学ぶことができます
私が学んだメールを書いている方の自己紹介動画があったので、拝借して下に載せております。
赤原さんが、自分の歩みを絵に描きながら話している動画です(1分49秒)。
読んでみて、自分には要らないと思ったら、
それで構いません。
やらないことも、ひとつの選び方だと思います。